Turkish Pottery, 2016

Turkish Pottery, 2016

2017/10/03

新番組のお知らせ





















●JFN「ECO LIFE〜幸せのヒント〜」
10月からレギュラー番組がスタートします。
「人にも環境にも優しい取り組み」をご紹介する5分番組。
リアド慈英蘭さんの後を引き継ぎまして、稲葉智美がナビゲートさせていただきます。私自身も興味を持ってラジオでたびたびご紹介してきたエコ、スロー、ロハス、ソーシャルの分野。新たに情報を発信できる場所が増えて嬉しいです。慈英蘭さんのように、癒しと発見のひとときを作っていけるよう頑張ります!
FM山陰のみなさんは、News Delivery以来ですね。嬉しい♡ また今月からよろしくお願いします!

公式HP:http://www.jfn.jp/hint
放送局と放送時間:
各局異なります。お聴きの放送局のタイムテーブルでご確認ください。


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【継続】こちらも引き続きよろしくお願いします!

●J-WAVE
ZAPPA」毎週土曜日 5:006:00






 選曲・トーク・機材操作まで全て1人のナビゲーターが手がけるアメリカのラジオ局のようなワンマンスタイルの朝番組。今年の4月から始まって半年が過ぎ、ようやく土曜日の早起きにも慣れました。多様な音楽を横並びにして、土曜の朝を気持ちよく始められるプレイリストでお届けしています。畑や植物についての「GREEN通信」は、秋に入って収穫の話が増えてきました。稲葉が注目する音楽の話もお聴き逃しなく。

Twitter: @ZAPPA813
メール: zappa@j-wave.co.jp

早起きが苦手な方はradikoのタイムフリー機能をお使いください。放送後1週間は過去の番組を遡ってお聴きいただけます。音楽中心に構成していますので、お好きな時に60分間の音楽プレイリストとしてもご活用ください。
http://radiko.jp/(スマホアプリもあります)

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●JFN系列
「スキマから聴こえてくるラジオ~平野啓一郎の“そろそろいい時間~」









 作家・平野啓一郎さんがパーソナリティを担当している月1回の知的な深夜番組。こちらもスタートして半年が過ぎました。平野さんのお話や選曲、いつも勉強になっております。それから平野啓一郎さんご本人による貴重な朗読コーナーもあります。私は目の前で聴かせていただいていて、とても贅沢な時間です。過去の作品についての解説付きですので、読書の参考にも。平野さんへのメッセージや質問もお待ちしております。

放送局:
JFN 14局ネット(秋田、福島、群馬、石川、福井、岐阜、三重、山口、徳島、大分、宮崎、鹿児島、沖縄、高知
放送時間:
各局異なります。お聴きの放送局のタイムテーブルでご確認ください。

エリア外にお住いの方も「note」で番組のトークをお聴きいただけます!

Twitter: @sukima_sorosoro
(メッセージはHPのメールフォームから)


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東京メトロ情報誌「メトロポリターナ」連載





 東京メトロの駅で配られている情報誌。音楽コラム「Metro-Radio 音楽日々帖」の連載は2014年に始まり、ありがたいことに丸3年となりました。同じ音楽紹介でも、その場で曲を聴いてもらえるラジオとは違います。文章だけで、どんな風に音楽を伝えるのか。どんなテーマで何を語るのか。そこにチャレンジできたことは私にとって大きな経験となりました。感謝。4年目も頑張ります。

配布場所:東京メトロ52駅にある160の専用ラック
発行日:毎月10日・期間限定(1019日までの10日間。なくなり次第終了)
発行部数:20万部

Twitter: @metropolitana_t

配布終了後にはWEB上でもコラムをお読みいただけます。


2017/08/31

【インタビュー掲載】

先日、取材いただいた内容がソニーのサイトに公開されました。
「ハイレゾで聴きたかった10曲」を選び、僭越ながら感想を述べております。
ぜひご覧ください。

Hi-Res 10 songs vol.3 : 稲葉智美[前編]_ラジオDJ
http://www.sony.jp/feature/owner/hr/170830/index.html

想像以上でした。全てがハイレゾでなくてもいいかもしれないけれど、大切な音楽ならば一度はハイレゾで聴いてみたほうがいい、というのが率直な感想です。CDとレコードで鳴り方が違うように、それらとハイレゾも違います。「私はこの曲を、本当には聴いていなかったのかもしれない」と思うものもありました。

今回公開された前編5曲ならば、Bob Dylan「Like A Rolling Stone」1966年のライブ音源は特にすごいです。

2017/05/16
























使い道はないけれど捨てられないものボックス。
例えば、釘。
これは馬の蹄鉄を打ちつける時に使うもの。

中学生のころ、長期休みになるたび牧場に長期滞在しては、馬の世話をしたり馬に乗ったりしていた。そこは一辺倒な学校生活からの逃避先であり、大人になる過程で必要なことを教わった大切な場所で、たしか、牧場スタッフの道具箱からなかば強引に「もらうね」と持ってきたものだと思う。

 写真に収めれば捨てられると思ったものの、冷たい鉄の手触りは、どんな記録写真よりも鮮明にあのころを伝えるから、また同じボックスに戻すことにする。


2017/03/31

4月からの新番組情報

稲葉智美、2017年4月以降の出演情報です。
新しい番組がスタートします。
引き続き応援よろしくお願いいたします!

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●J-WAVE
ZAPPA」毎週土曜日 5:006:00






 選曲・トーク・機材操作まで全て1人のナビゲーターが手がけるアメリカのラジオ局のようなワンマンスタイルの朝番組。週末の朝一番に「いい予感」をお届けします。特に選曲は、稲葉の趣味全開でお送りいたしますのでご期待ください。4月は自己紹介を兼ねて「私の音楽ルーツ」についてお話します。そこでオンエア予定のアルバムジャケットの一部を放送前にアップしますので、何がかかるのか想像しながらお楽しみください。メッセージやミュージック・シェア(リクエスト)もお待ちしております!ラジオの仕事を始めて10年経ちましたが、まさかミキサー卓の前に立つとは夢にも思わず。今までお世話になったミキサーさん、ディレクターさん、ADさんたちがしてくださっていた仕事への有り難みを猛烈に痛感している今日この頃です。ありがとうございます。

Twitter: @ZAPPA813
メール: zappa@j-wave.co.jp

早起きが苦手な方はradikoのタイムフリー機能をお使いください。放送後1週間は過去の番組を遡ってお聴きいただけます。音楽中心に構成していますので、お好きな時に60分間の音楽プレイリストとしてもご活用ください。
http://radiko.jp/(スマホアプリもあります)

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●JFN系列
「スキマから聴こえてくるラジオ~平野啓一郎の“そろそろいい時間~」









 作家・平野啓一郎さんがパーソナリティを担当している月1回の知的な深夜番組。トムセン陽子さんのあとを引き継ぎまして、アシスタントを務めます。稲葉の選曲コーナーもあり。JFN系列14局をネットしてお送りします。ネット局と放送時間は下記をご参照ください。山口、石川、三重の皆さんは「News Delivery」以来ですね。番組で再会できるの心待ちにしております! 

【毎月第2週の土曜日26:00-27:00
 秋田、福島、群馬、石川、福井、岐阜、三重、
 山口、徳島、大分、宮崎、鹿児島、沖縄
【毎月第2週の日曜日28:00-29:00
 高知

エリア外にお住いの方も「note」で番組のトークをお聴きいただけます!

Twitter: @sukima_sorosoro
(メッセージはHPのメールフォームから)


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東京メトロ情報誌「メトロポリターナ」連載(継続)




 
 東京メトロの駅で配られている情報誌。4月以降も継続して、音楽コラム「Metro-Radio 音楽日々帖」を連載します。コンセプトは「電波の届かない地下鉄で読むラジオ」。毎月テーマに沿ったアルバムを3枚取り上げ、音楽にまつわる四方山話を繰り広げております。メトロなので様々な方が手に取るということ、そして女性向け情報誌ということを多少は意識して選盤しているのですが、反応があるのは中東テクノやベトナムのレアグルーヴ、ドイツのピアニストなど、なぜかマニアックなアルバムばかり。街特集や他のコラムも充実しており、配布されるとすぐに無くなってしまう人気ぶり。見つけたらお早めに!

配布場所:東京メトロ52駅にある160の専用ラック
発行日:毎月10日・期間限定(1019日までの10日間。なくなり次第終了)
発行部数:20万部

Twitter: @metropolitana_t

配布終了後にはWEB上でもコラムをお読みいただけます。


2017/02/23

映画『沈黙』

























 マーティン・スコセッシ監督の『沈黙』を滑り込みで見てきました。本当に本当に、素晴らしい映画でした。

 おととし、初めて遠藤周作の原作を読みました。「なぜ神は沈黙していたのか?」あるいは「神は本当に沈黙していたのか?」という命題を突きつけられ、自分なりに腑に落ちる答えを見つけたつもりでした。しかしスコセッシの映画を観て、神の沈黙だけではないのだ。人々の沈黙、そしてパードレの沈黙と、様々に解釈出来ることに気づかされました。

 翻訳の妙だと感じたのは『Silence』という英題です。スコセッシはきっと英語の翻訳で原作を読んでいるはず。「Silence」という言葉には「沈黙」の他に「静寂、静けさ」という意味もあります。スコセッシが鳴らす静寂が素晴らしかった。少なくとも私は、この静寂を遠藤周作の原作から感じ取ることができませんでした。

 もう一つ、原作に無かった、静かだけれど雄弁なラストシーン。泣かない妻。祭壇の花。あるモノ。妻子をもらい岡田三右衛門となったパードレが、沈黙の余生をどう生きたかをほのめかす描写が散りばめられていて、28年かかってスコセッシが導き出した答えはこれか!と震えました。同時に「まだまだ読み込みが浅いね」と言われているみたいで、もう一度原作に向き合ってみようと思います。

2016/09/21

くるり「NOW AND 弦」@Bunkamura オーチャードホール





















2016年9月20日(火)@Bunkamura オーチャードホール
くるり「NOW AND 弦」1日目


 2007年12月、のちにライヴアルバム『Philharmonic or Die』に収録されるくるりのコンサートがパシフィコ横浜で行われた。予定が合わなかったかチケットが取れなかったかで行くことができず、ずっと後悔していたのだが、9年間持ち越した無念は今夜「思い続けていて良かった!」という嬉しさに変わった。

 結成20周年を記念したアルバム再現ライヴ「NOW AND THEN」というシリーズ企画を遂行中のくるり。ついに、クラシック音楽に傾倒した『ワルツを踊れ』『Philharmonic or Die』の番が回ってきた。本作に参加したFlip Philipp氏とウィーン・アンバサーデ・オーケストラのメンバーが来日し、オケ編成のコンサートが9年ぶりに行われたのだ。

 入口では本日のプログラムが配られた。開演前からセットリストが明らかになっているのは、クラシックのマナーに則った演出のようだ。コンサートは、指揮者を入れて20人余りのオーケストラをフィーチャーした「Remember me」でスタート。ロックバンドのステージを見ているとは思えない優雅な始まり。サポートドラムのCliff Almondがスティックで合図をすると、2曲目は『Philharmonic or Die』にも収録されている「ジュビリー」が演奏され、「今」と「あの頃」がステージの上で緩やかにつながる。セットリストの中心に置かれていた曲は「ブレーメン」。ステージが黄金色の光に照らされ、ドラマチックな前奏が始まった。「NOW AND 弦」は単に再現ライヴということではなく、当時の曲も演奏しながら、ストリングスアレンジされた新旧の名曲を織り交ぜたセットリストになっている。ただ『ワルツを踊れ』収録曲は、もともと音作りの段階でオケを組み込んでいるためか、生演奏されると曲の美しさが際立つ。抑揚を効かせたクライマックスで締めくくると、これまでで一番大きな拍手と歓声が上がった。



 指揮者のFlipはタキシードで身を固め一団を率いている。ひとつ思ったのは、オーケストラの指揮者も、ロック音楽で指揮をすると、クラシックのときよりノリノリになるようだ。ときおり腰を揺らしながらタクトを振る後ろ姿がチャーミングで「chili pepper japones」のときなどは「Pepper, pepper, pepper〜」と全身でクレッシェンド。「琥珀色の街、上海蟹の朝」ではラップとストリングスが融合し、オーケストラのメンバーもリズムに合わせて肩を揺らす。ハンドマイクで歌う岸田氏は「路地裏のニャンコ」ポーズを決めている。もうこれは、音楽のジャンルも、真面目も不真面目も、すべての境界線を軽やかに超えた「くるり」という音楽である。岸田氏が現在12月の初演に向け交響曲を書いているのは『ワルツを踊れ』で出会ったFlipに影響されたからだそうだ。

 前日に行われた京都音博は、くるりの出番の直前に天候の悪化で中止。くるりの2人にとっても共演ミュージシャンやスタッフにとっても、ようやく幕が上がって、思いの込もったステージであったに違いない。今夜も台風の影響で、開演前の渋谷は土砂降りに近い雨が降っていたが「ここに皆さんと居合わせたことを嬉しく思います」と岸田氏。ラストソング「Remember me」を演奏したのち、スタンディング・オベーションに応えメンバーが再登場する。「練習した曲はもったいないので全部演奏しちゃったんですが」と断った上で、観客総立ちの中(9年前のパシフィコ横浜と同様に!)本日2度目の「ブレーメン」でコンサートは締めくくられた。
 
 9年越しの思いを果たせた嬉しさと、まだ大学生だった当時の記憶が同時に湧き上がり胸がいっぱい。くるりの音楽を好きでよかった。時の流れを愛おしく感じる夜だった。




2016/09/18

村田沙耶香『コンビニ人間』





















皆が不思議がる部分を自分の人生から消去していく。
それが治るということなのかもしれない。
村田沙耶香『コンビニ人間』文藝春秋

 第155回芥川賞受賞作、読みました。

 主人公は、コンビニ店員歴18年の36歳女性。独身。幼い頃から変わった子だった。世間とのズレを自覚してからは「問題を起こすまい」と粛々と生きてきた彼女だが、大学生の時にコンビニでアルバイトを始めたことにより人生が変わる。マニュアル通りのコンビニ店員を演じることで、初めて「世界の正常な部品」になれたという感覚を味わうのだった・・・

 自分自身ちょっと変わった人間だと自覚しているので、主人公が世間一般の「普通」と折り合いをつけようと奮闘する姿に、ヒリヒリするような気持ちになりました。「何か問題でも?」と跳ね返せるぐらいの度胸があればいいけれど、すべてはそう簡単にはいかないもの。私はというと、小学生の頃は「面倒なことにならないように優等生でいよう」と考える子どもでした。大人になってからは、好きな仕事をしていながら、会社勤めをしている友達とのギャップを感じるとモヤモヤします。個性が求められると同時に、一般的な感覚を持ち合わせていることを強く要求されるので、その狭間で混乱することもあります。超カリスマ的な存在でない限り、日本社会の中で「ありのまま」で生きていくなんて、ほぼほぼ不可能だろうと思っています。だからこそ主人公が自分の不和な部分を治そうとしている姿が痛々しく感じられました。ユニークな感覚をもった人たちを生かすことができない社会。「普通」でいるって、なんて難しいことなのだろう。
 
 ネガティヴな感情が渦巻きながらも感じた清々しさ。それは、主人公の見事な仕事ぶりです。

売り場のペットボトルが一つ売れ、代わりに奥にあるペットボトルがローラーで流れてくるカラカラ、という小さい音に顔をあげる。冷えた飲み物を最後にとってレジに向かうお客が多いため、その音に反応して身体が勝手に動くのだ。ミネラルウォーターを手に持った女性客がまだレジに行かずにデザートを物色しているのを確認すると、手元に視線を戻す。(pg3-4)

 没個性的な印象を持たれがちなコンビニ店員という仕事。しかし、それも極めればここまで繊細で無駄のない動作が出来るようになるのかと感嘆しました。マニュアル人間では成し得ないプロの接客。あれだけ多くの業務を滞りなく同時進行できる能力があって、かつ自分の仕事を愛している主人公をかっこいいと思いました。
 
 書評などで「笑った」というコメントをしばしば読むのですが、私は笑いポイントが最後まで分からず。これも世間一般とのズレなのか?とちょっと不安になっています。