Turkish Pottery, 2016

Turkish Pottery, 2016

2014/04/14

Burt Bacharach @ Billboard Live TOKYO

 
バカラックを観てきた。
まさか自分が生きているうちに、しかもこんなに近くで観られるなんて。
 
いつものビルボードとはすこし違う雰囲気で、待っている私も緊張する。
隣のテーブルには、上品な格好をした年配の女性が座っていた。
ガラスのお皿にカシス色のアイスクリームが載っていたのだけれど、彼女が手を付ける前に照明が暗くなり、ステージが始まった。
 
Arthur's ThemeやAlways Something There To Remind Meといった名曲たちに、胸がときめく。
だれが歌っても、普遍的な輝きを持った音楽。
メロディーの素晴らしさというのは、こういうことなんだと思う。
時折立ち上がり、指揮をする。
熟練した指の動きもかっこいい。
1曲1曲、ボーカリストやプレイヤーを丁寧に紹介する。
その佇まいは、アーティストというよりも「音楽の仕掛人」「職人」といった感じだ。
 
ミッキーマウスと同じ85歳のバカラック。
東京の夜に「音楽の魔法」をかけてくれた。
 
終演後、お皿の上のアイスクリームはすっかり溶けてしまっていた。
けれども隣の女性は、満足そうな顔をして席を立った。
 

2014/04/06

Bob Dylan








 
暖炉の明かりだけで照らしたような、あの薄暗いステージ。もしかしたら、舞台の際からあっち側は、最新技術を集結させて映し出したホログラムだったのか。
昨夜Bob Dylanを目撃したことが、まだ信じられない。
 
渋いブルースハープに、円熟しただみ声。
動くことを忘れるほど圧倒され、一挙一動をただ食い入るように観ていた。
 
左手を腰に当ててストーリー・テラーのように歌う姿が素敵だった。
彼はいったい人生の中で何回「Blowin' in the Wind」を歌ってきたのだろうか。
50年以上も「Bob Dylan」 を続けているなんてすごい。私なんてまだまだだ。
かっこよく年を取りたい。
 
 
 
 
 
 


2014/04/04

BGM選曲

新宿伊勢丹の地下2階にBeauty Apothecaryというフロアがあります。
自然派化粧品やオーガニックフード、サプリ、本などがあり素敵な空間です。

先月から、このフロアのBGMを選曲させていただいています。
期間は3/17~4/14まで、これは満月の周期に合わせているんですって。
こっそり偵察に行き、雰囲気と合っていることを確かめ、ひと安心。
新宿にお出かけの際は、立ち寄ってみてくださいね。
覚え書きで、選曲リストを載せます。
どれも素晴らしい作品ですので、CDも手に取っていただけたらDJ冥利に尽きます。

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テーマ「心とカラダに気持ちのいい音楽」

1. Sing To The Moon / Laura Mvula
UKバーミンガム出身のシンガー・ソングライター。幾重にもサンプリングしたボーカルと数々の楽器が織りなすサウンドは、繊細でオーガニック。雨上がりの植物の生命力、瞑想中の静寂を連想させる、神秘的で美しい1枚です。

2. Facing Future / Israel Kamakawiwo’ole
ハワイの国民的レジェンド“IZ”1993年の名盤。美しく優しい歌声が心を癒し目覚めさせてくれます。朝のミネラルウォーターと一緒にどうぞ。

3. Blue / Joni Mitchell
このアルバムを初めて聴いたとき、女友達の日記を盗み見てしまったかのような衝撃を受けました。あなたが女性なら、きっと身に覚えのある歌が見つけられるはずです。生々しいのに絵画のように美しい、Joniのフォーク時代の自叙伝的傑作。

4. So Far / Rasmus Faber
サウンドとルックスの両方で女性の心を掴んで離さない、ストックホルム出身のDJ/サウンドプロデューサー/ジャズピアニスト。「美メロ」メイカーの手腕が余すところなく発揮された、2006年リリースの日本向けシングルコレクション。

5. Perfect Angel / Minnie Riperton
31歳でこの世を去った「天使の声」をもつ歌姫。その声に惚れ込んだStevie Wonderがプロデュースした名盤です。「Lovin’ You」の小鳥のさえずりが聞こえた瞬間、もう恋に落ちているはず。