Turkish Pottery, 2016

Turkish Pottery, 2016

2016/05/12

ボタニカル・ライフ始動!






















畑やベランダでせっせと栽培に励むのは、もちろん収穫して食べるためです。それなのに、食べられないものを育てるガーデニングは「なんと崇高な趣味なんだろう!」と思っていました。でも先日、夏野菜の苗を物色している時に目が合ってしまいました。多肉植物です。よく見たらめっちゃカワイイではないか!と。























ということで「ボタニカル・ライフ」に必要な道具を購入しました。























・・・そして、さっそくバラバラ殺人事件みたいになっていますが、そういう趣味ではありません。彼らは、1枚の葉から根と芽を出して増殖するらしいのです。普通野菜なら種から苗にして、果樹なら挿し木で増やしますが、葉っぱからいきなり増殖するなんて、なんだか異文化過ぎて農ガールは混乱しております。しかも水分は週に1度で十分。増殖期間は葉っぱに蓄えた水分だけで芽を出すなんて、なんということでしょうか。


手が掛からないということは、すなわち彼らが発信するメッセージを汲み取るのが難しいということでもあります。我が家の同居人たちは、水が欲しいだの、植木鉢がきついだの、栄養が足りないだの、ベランダの照り返しが暑いだの、やかましく訴えてきますが、それはそれで要望に答えてさえいれば機嫌良くしています。でもこの無口な新入りはそうはいかなそうです。それも、ひとつチャレンジです。























目標は宝石箱のような寄せ植えを作ること。主人には「そのうち、美味しそうとか言い出すんじゃないの?」と疑われていますが、いや。食べることをゴールとしない崇高な趣味、ガーデニングの世界に足を踏み入れます!

2016/05/07

台湾で現地のライブハウスに行く

4/13(水)台湾 day1 つづき

鶯歌で器を探し、地元の食堂で夕食を取ったあと、台北に戻ってきた。次は、旅の目的その2「現地のライブハウスに行く」である。

SUMMER SONICにはアジア圏のバンドが出演するステージ(Island Stage)があって、USともUKとも違う新しい音楽に出合える。去年、そのステージを眺めながら「次に海外旅行をするときは、現地のライブハウスに行ってみたい」と思っていた。(それに、初日の夜がひとり歩きなのでライブハウスなら安心だろう、というのもある)

台北市内にあるライブハウスのウェブサイトでスケジュール(=節目單)をチェックし、日程が合うライブに行ってみることにした。

●ライブハウス「河岸留言」


チケット予約には、台湾発の音楽配信サービスKKBOXがやっている「KKTIX」というチケットサイトを使った。

●KKTIX


これがKKTIXの予約画面なのだが、なんと日本語表示があり、代金はクレジットカードでオンライン決済できる。外国人であればパスポート番号を入力するが、それ以外は国内のチケットサイトとほぼ変わらない。チケットの受け取りがコンビニで出来るところまで同じだ。


チケットの控えを印刷していき、ファミリーマート(=全家)のFamiPortで発券する。台湾のファミマは八角のような香りが漂っていたが(店内で売っているフードの香りだと思う)、それ以外は日本と変わらない。店舗は台北市内のいたるところにあった。


・・・でも画面は中国語表記だけ。「やり方わかりますか?」と控えを見せると、親切な店員さんが操作をしてくださった。ありがとうございます、すごく助かります。(台湾の方は皆さん本当に親切で助けられた)


日本円で100円ほどの発券手数料を払い、レジで発券。何から何まで日本と変わらないことに驚いた。もし台湾で現地の音楽を楽しみたいなら 、KKTIXはとても便利だ。観光地巡りだけでは物足りない人におすすめ。

台湾で見たライブについては、次の記事で。




2016/05/06

生オケ・シネマ:チャップリン『モダン・タイムス』

ゴールデンウイークはBBQをしたり、山に登ったり、夏野菜の植え付けをしたり、キウイの剪定をしたり、アウトドアな活動ばかりになってしまった。連休の最後に楽しみにしているのが、チャールズ・チャップリンの代表作である映画『モダン・タイムス』(1936年)のライブ・オーケストラ上映だ。

チャールズ・チャップリン(1889-1977)と聞けば「歴史上の人物」と思っていたのだが、80年前の映画『モダン・タイムス』を見返してみると現代のビジネスマンの姿に重なるところが多かった。出勤ラッシュのシーン、ランチタイムのベルが鳴ると一斉に昼食を食べ始めるシーン、思い描く夢はマイホーム。去年あたりからアルバム再現ライブや名画の生演奏上映があちこちで行われているが、過去のものと決めつけていた作品も、生の音楽で再現すれば2016年の今でも新鮮な感動を与えられる。それはチャップリンの『モダン・タイムス』でも例外ではなさそうだ。

チャップリンとミッキー・マウスはどこか似ていると思っていた。
山高帽に、ちょび髭、ステッキ、どた靴のスタイル。次々にハプニングが降りかかる物語のせわしなさと滑稽さ。
チャップリンのデビュー作『成功争ひ』と、チャップリンがチャップリンたる格好になった第2作『ヴェニスの子供自動車競争』の公開は1914年。チャップリンのヒット作『黄金狂時代』は1925年公開。
一方、ミッキー・マウスが初めて登場した『蒸気船ウィリー』の公開は1928年だ。

先月、生オケ・シネマ上映に先駆けたトークイベントが行われた。その時の登壇者であったサウンド&ヴィジュアルライターの前島秀国さんにチャップリンとミッキー・マウスの関連性について尋ねたところ、こんなお話をしてくださった。

 当時のチャップリンとディズニーは比較的良好な関係を築いていたし、チャップリンの時代の映画業界は現代のそれと比べとても狭い世界だったので、互いに影響し合うことが多々あった。『モダン・タイムス』で音楽指揮を担当しているのはアルフレッド・ニューマンで、ニューマン・ファミリーはディズニー映画の音楽を多数手がけている。
 作曲家としての顔を持つチャップリンは、人物の動きに合わせた音楽を付けたが、そのことを映画用語では「ミッキーマウシング」と呼ぶ。

制作において完璧主義者だったというチャップリン。彼の作った音楽を、映像に合わせて生演奏するなんて至難の技だ。チャップリンの生オケでタクトを振れる指揮者は世界にたった4人しかいないそうだが、今回の生オケ・シネマ『モダン・タイムス』ではその一人でチャップリンの研究家でもあるカール・デイヴィスが指揮をする。
80年前の人々が映画館でゲラゲラ笑いながら観た『モダン・タイムス』を、2016年の自分に重ねながら大スクリーンで(しかも当時より高画質、当然ながら高音質)観られるのがとても楽しみだ。

【詳細】
新日本フィルの生オケ・シネマ〜公開80周年記念〜
チャップリン《モダン・タイムス》
日時:5月7日(土)昼公演14:00 / 夜公演18:00
場所:すみだトリフォニーホール
http://plankton.co.jp/moderntimes/index.html

『モダン・タイムス』の生オケ・シネマ上映にあたり、恐れ多くも推薦文を書かせていただきました。
http://plankton.co.jp/moderntimes/suisen.html